だって、だってなんだもん。

愛がなくても始まるのに、愛がないと続かない

なにわ担に戻れないワケあり女の14の事情❰前編❱


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オタク友達と会うため東京にやってきたワケありなにわ担たち。僕らはそれぞれの事情があって上京し、それぞれの事情があってまだ元サヤには戻れない。

 

なにわ担に戻れないワケあり女の14の事情。

 

 

~これから話す「彼女」のことを「彼女」とします。~

 

 

 

 

事情その1・「チケット交換」

 

私と彼女の出会いは京セラのチケット交換だった。私はチケット交換には慎重だ。その人のTLを見て、フォロワーとの会話を見て、どのくらいどんなことを呟くのかを見て、どんな言葉で交換交渉してくるのかを見て、決める。できるなら同行交換が一番いい。お金(チケット)のやり取りも直接会って隣で入るのが安心だから。そしてチケット交換して現場入ってハイさようなら👋っていうのは寂しいから、会ってみて話してみてからじゃないとあんまり分からないけど、今後も仲良くできそうかなって思える人がいいと思っている。そりゃあ文面やTLでいくらいいなと思っても、実際会ってみたらあんまり馬が合わなかったな…ってこともあるから、現場以降の繋がりは運次第だけど。今までも、Twitterで知り合って仲良くなった子とフェードアウトしてってブロック…っていう経験があるからなおさら慎重に。

当時は京セラで関ジュに会えるという高揚感と相まって、年も近いし推しグループ(なにわ、WEST)も同じだし交渉の文面も丁寧だし、仲良くできるかなっていう期待感を持って彼女を交換相手に選んだ。

 

 

 

 

事情その2・「現場後の打ち上げ」

 

京セラの2日目、交換相手の恭平担の彼女と無事にはじめましてして、無事に公演が終わった。橋橋参戦。彼女の第一印象は、TLで見た感じより実際は雰囲気はおとなしめで実年齢より少し若く見えるなってことと、恭平担にありがち(偏見)熱血ラブ系だな…って思った。私は大阪まで遠征組ということで公演後はもうホテルに帰るだけ…。彼女も同じ遠征組だったけど、「友達とこの後ご飯する予定だから一緒に来る?その子たち、WESTとかエイトとかNEWS好きな子たちだから話合うと思う!」って声かけてくれて、お邪魔でないなら…とお言葉に甘えて着いていくことにした。

彼女が連れてきた”友達“は、よく似た姉妹だった。彼女と姉妹は以前1回会ったことのあるTwitterの繋がりの友達らしい。彼女と私と姉妹が持ってるうちわ(恭平、和也、大吾、りゅちぇ、長尾、丈くん)(4人集まってみっちーうちわだけないと言う奇跡!笑)をイルミネーションの灯る草むらに並べて立て掛けて彼女が映え写真を撮っている間、姉妹は私に自己紹介もしないうちに、私も自己紹介してないままに、「写真撮りましょイェーイ!」って、はじめましてしてから数分で姉妹は私とのスリーショットをスマホに収めた。姉妹の第一印象は「愉快だな(笑)」。テンポよく会話する姉妹を隣で見ていて漫才かと思ったし、飛び出すワードがいちいち面白くてものの数分でめちゃくちゃ笑った記憶ある。…この人たち、まだシラフだよな…???姉妹と私がガヤガヤしてる間、交換相手の彼女は黙々とよい画角を探しながらうちわの写真をスマホに収めていた。そしてやっと4人ではじめましての4ショットを撮り、やっとお互いの自己紹介を終え、名前を知り、夜の心斎橋へ飲みに行く事になる。

 

おとなしめな雰囲気の割にはドスのきく言葉を使う恭平担彼女、4人のなかで最年長で飲みっぷりが良い姉御肌なりゅちぇ担姉Aちゃん、聞き上手だけどツッコミワードがいちいちピカイチ大吾担妹Kちゃん、ちょっと人見知り発動してるけど愉快なオタクたちと現場終わりに大阪の地で酒飲んで頭に花咲いちゃってる和也担の私。はじめましての4人とは思えないほど楽しかったし、よく喋った。WESTやエイト、NEWSを通ってきた掛け持ちのみんなで話も合った。私自身あまり言葉遣い丁寧な方じゃないし、自分が丁寧じゃない言葉を使って喋ることが親交の証だと思ってるから、ドスの聞いた言葉を使って喋る彼女も同じタイプだと思ったし、気が利かないしオーダーしたものを持ってくるのが遅い居酒屋の店員に容赦なくツッコむ酒強い姉Aちゃんと、そんな姉を制御してなだめつつ酔っ払って同じ話を繰り返し愚痴る彼女に相槌を打つ世話焼きのうまい妹Kちゃん。

酒を飲み、たわいのない話をして時間が過ぎ、それぞれがなんとなくそれぞれの性格やその人となりを察したはじめましての夜。この4人で盛り上がったから、明日もお昼から会おうよ~!ってLINEを交換して解散した夜。

 

翌日、京セラ最終日。私たちは昼から集まって、ランチして、本屋でTV誌の丈橋に沸いて、京セラの前で写真撮影会をした。大吾、りゅちぇ、和也、恭平、長尾っち、丈くん、正門…4人集まってこんなにうちわ出てくるのに、なにわのエース道枝くんのうちわがないうちらの画に、また笑った。本家ISLAND TVに出てる彼らに負けず劣らずなハイテンションの動画も撮った。

姉妹は姉妹で連番で、私と彼女で連番の席だったので開演前のそこで4人としては解散だった。関東住みの私と姉妹、東北住みの彼女、なかなか距離的には難しいけどまた会おうね!東京とかで集合しようね!って、姉妹とはバイバイした。公演後、一緒に入った彼女ともバイバイして私はダッシュで新幹線に飛び乗った。3日間の大阪は本当にあっという間だった。うちらのLINEのグループ名は、みっちー担がいない奇跡の4人ということで、あえて「みっち4」と名付けられた。

 

 

 

 

事情その3・「1ヶ月後、東京での再会」

 

東北住みの彼女がわざわざ渋谷のアイランドストアにグッズを買いに来るということで、また東京で会うことになった。彼女と姉Aちゃんは先にストアでグッズを買い終え、渋谷で私と合流し、その足で闇ショへ行って居酒屋へ向かった。そして仕事終わりに妹Kちゃんも駆けつけてくれて、4人でまた飲んだ。それぞれの推しの話、現場の話、京セラの思い出話、仕事に悩む彼女の話、その日までとある修行に行っていた私の壮絶な一週間の話、過去に喧嘩したことがあるという彼女と姉Aちゃんの喧嘩話、姉妹がよく遊ぶというデータカードを使ったゲームの話。

もうこの頃にはジワジワとコロナのニュースが巷に広がっていて、渋谷の街もマスクをつけてる人が多くなっていた。なんかコロナ最近ヤバイね、早くコロナ落ち着くといいね、また現場で会いたいね、みんなで現場も入ってみたいよね、また遊ぼうね、彼女ちゃんはこっち出てくるのにちょっと遠いけどこの4人で会えるならまた飛んでくるね、って言ってた。

 

 

 

事情その4・「みっち4リモート飲み」

 

楽しかった時間とまた会ってお喋りしたい気持ちとは裏腹に、コロナは世間を侵食するスピードを速めていった。東北住みの彼女と、関東住みとはいえ少し距離のある私と姉妹。コロナ禍で会うのはなおさら難しくなった。でも、我々にはスマホがある。集合するのはきついけど、画面を通してなら顔見ながら酒飲めるぞ!…と、ステイホームが叫ばれる中流行りだした「リモート飲み」を開催した。電波悪くて音声だけになったり、途切れ途切れでしか会話に参加できなくなったりしたけど、それもそれで面白かった。

Twitterで出会って仲良くしてくれる友達はいるけど、Jr.担の友達はまだまだ少ないし、しょっちゅう会うワケではないツイ友さんとリモ飲みしよ~!とはなかなかならないから、彼女と姉妹との交流が新鮮に楽しかった。大学時代からのオタク友達はあくまで友達という関係の延長のジャニオタだから、ステイホームの期間は無理して会わんでもリモートでやり取りしなくても近いうちまた会うっしょ!って感じだったし。

日にちを決めて、みっち4でのリモ飲みは2回ぐらいしたっけな?コロナ落ち着いてまた会おうね~、っていつも言ってた気がする。

リモ飲みのなかで、3人とインスタも交換した。

※私はインスタに関しては地元の友達もオタクの友達もアカウントを分けていないため、仲良くなってプライベート見せてもいいと思ったオタクじゃないとインスタは交換しない。(ってかむしろプライベートがオタクだから地元民のフォロワーいつもインスタてオタクの話ばっかりしてゴメンなんだけど🙏)

 

 

 

 

事情その5・「姉妹と私の急速な打ち解け」

 

次のリモ飲み予定日を待つ途中、彼女が最近具合を悪くしているということを彼女のTwitterの呟きから知った。そして、リモ飲みしようと決めた日にちになり、彼女からの連絡はなく、俄然家飲みする気だった私と姉妹は元気だったから、体調悪いらしい彼女に気を遣って3人でのグループLINEを作り、3人でのリモ飲みを開催した。彼女、Twitterでもなんか病んでたし、4人のグループLINEで話してても会話に入ってこないし、「体調悪いから参加できない」っていう旨の連絡もなかったし、大丈夫かね?って心配しつつ、相変わらず二人で漫才やってる姉妹をスマホの画面で見て大笑いしながらリモ飲みを楽しんだ。

姉Aちゃんとは、3人のリモ飲み以外にも、年下彼氏の放送が始まる深夜2時半までの間リアタイすべく電話でずーっと喋り倒したときもあったし、放送終わっていちいち死んでた感想もTwitter上でリプ送り合ったり、インスタのストーリーに反応したりしてくれたり、やり取りが続いてた。

3人でのリモ飲みや深夜の電話のことを私がふわりふわりとTwitterやインスタに載せた後で、私と姉AちゃんがTwitterでリプしあっている後で、彼女が主語を曖昧にして尖った呟きをしているのをTLで見かけることがあった。彼女からは依然として「体調良くなったよ!」とか「またリモ飲みしよ!」と言ってくることはなかった。

 

 

 

 

事情その6・「3度目の再会とその夜」

 

長い長い緊急事態宣言が解けて、県外移動自粛も解けて、ステイホームが解けて、ようやく「会おう!!!」となった。……のは、4人ではなく、私と姉妹の3人だった。あれから4人のLINEは彼女が入ってこないまま動くことはなく、でも彼女のTwitterやインスタはぼちぼち更新され、たまにリプやストーリーで絡むくらいだった。私は姉妹と3人で遊ぶことについて、“仲良くなった3人のうちの2人”ではなく、“仲良くなったAちゃんとKちゃんがたまたま姉妹で近くに住んでいた2人“という感覚で、彼女1人だけいないことが、というか、彼女がそこにいるかどうかなんて、あくまでどうでもよかった。

宣言解けたとは言え外で会うのはやっぱりアレよね…遅くまでお店もやってないよね…ということで、姉Aちゃんの家にお邪魔することになった。久しぶりに会って喋って、やっぱり愉快な姉妹で、関ジュの映像見返したり、りゅちぇが島動画“おうちで関ジュ”で作ってたダルゴナ抹茶作ってくれたり、渋谷で会ったときに話してたデータカードのゲームやったり、楽しい時間はあっという間に過ぎた。同じ関東とは言え、もっと近くに住んでれば、もっと頻繁に会えるのにな…。

 

帰りの電車の中で、遊んだムービー見返してマスクのなかで声殺して笑って、写真見返して余韻に浸り、楽しかったな~と浮かれ心地でツイートをした。今日は楽しかった、ありがとう!と3人のグループLINEにも連絡を入れた。

ふとTwitterを開くと、私の浮かれツイートの後で彼女のツイートがあった。

 

『気にしたら疲れる。まじでさようならって感じ』

 

、、、すぐに察した。たぶんこれ私のことだ。私のツイートのことだ。すぐさま3人LINEでこのことを言った。これうちらのことじゃね?と。FF同士の姉Aちゃんも彼女のこのツイートを見て同じこと思ってた。案の定、みっち4のグループLINEを開くと、ついさっきの時間で彼女がグループを退会していた。あーーーーー。全部やっぱりそうだったんだ。なるほどねーーーーー。いつからかの、あの尖った呟きは全部私に向けてだったんだ、と。思い返すと全部点と点が線になって繋がった。彼女が具合悪くしてLINEやリモ飲みに入ってこないうちに、私と姉妹があっという間に仲を深めていることが気にくわないんだ、と。姉妹と私を引き合わせてくれたのは間違いなく彼女がご飯に誘ってくれたからだったけど、だから、そこに自分がいないのが許せないんだ、と。…え、…にしてもそれだけで???キレる?は?インスタもTwitterもブロックされてないよな?まだ私、彼女のツイート見れてるよ?うちらにキレてるそのツイート見れちゃってるよ???ブロックしなくていいの???見ちゃってるよ?????

 

 

 

そして直後、爆発事件が起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回に続く。>>>>>>