だって、だってなんだもん。

愛がなくても始まるのに、愛がないと続かない

わだかまり


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小学2年生の夏休み、自由研究として粘土で自分をイメージした女の子の形の貯金箱を作った。トレードマークのツインテールと、お気に入りの黄色のトップスに緑色のスカートを着た大きな口の女の子。小2の私にとっては、我ながらめちゃめちゃ上手くできたと思っていて(絵を描くことや創作はちっちゃい頃から好きだったし得意だった)、お母さんも先生もすごく褒めてくれて、お気に入りの作品になった。

夏休みが明けて、クラスメイトのみんなが夏休みの間に作ってきたものを教室の後ろのロッカーの上に並べた。割り箸で作った鉄砲や、ビー玉を使ったオブジェ、調べものの手作り新聞、置き時計、みんな個性豊かな作品を作っていて、その中に私のお気に入りの貯金箱も並んだ。なんだかホクホクした気持ちだった。

 

ある日、教室のなかで男の子たちがボールを使って当て合いっこをしていた。危ないからやめて!って止めても男の子たちは全然聞いてくれなくて、その場に先生もいないからボール遊びはエスカレートしていった。すると、男の子が投げられたボールを取り損ねて、ロッカーの上の私の貯金箱にヒットした。ツインテールの右側の髪の毛部分が欠けてしまった。

瞬間、私は悔しさと怒りで涙がブワッと溢れてきて、いつも元気で負けん気で男子と喧嘩しても動じない私の涙を見た男子はさすがにまずいと思ったのか、そこでボール遊びは一旦終わった。

 

男の子はこう言った。

「そんなことで泣くのかよ。」

 

私は本当に悔しかった。男の子にとっては「そんなこと」「そんなもの」かもしれないけど、私にとっては一生懸命丁寧に作った、お母さんからも先生からも褒められ自分でもとても気に入っていた大事な貯金箱を壊されたのに、笑いながらこう言われて心底ムカついた。

 

壊した男の子は先生からはこっぴどく叱られ、先生からも謝られ、連絡帳には親と先生とのやり取りがびっしりと書かれた。後日、男の子とその母親がお菓子を持って私の家に謝罪に来た。背が高くて、野球少年で、クラスの陽キャだった彼は母親の隣でとても小さく丸くなりしょんぼりしていた。玄関の階段の上からそんな彼を見た私は、母親を挟まないと、先生を通さないと、謝ってくれないんだなと冷たい目で見ていた気がする。それ以降、その男の子のことは許したし私は友達のつもりでいたけど、小学校を卒業するまでその男の子はどこか前よりもぎこちなかった。(単に思春期だったからかもしれないけど。)

 

 

 

そんな昔のことを思い出した、2022年夏。

 

 

大切にされたかっただけ - だって、だってなんだもん。

 

自分らのデビューコンの初日が中止になって、大事な大事な、ジュニアの頃から待ちわびていた「デビューコン」の始まりを、そこにいるはずだったファンのことを、そこに行けないファンのことを、大切にしてくれなかった彼らについて、以前こうブログを書いた。

 

私は、「大切にされたかっただけ」、と。

 

 

 

そしたら、こんなマシュマロが飛んできた。

 


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「大切にされたかっただけって、イタすぎる笑」

 

 

 

 

小2のあの時ほど傷付いていない。ただ、小2のあの時ぐらい悔しかった。ジュニアの頃から応援してたのに、私にとっては代々木に行けなくても大事な初日、大事な瞬間だったのに、中止になったこともファンのこともおざなりにされて、ショックだったこの気持ちを「イタい」と言われて悔しかった。大事にしている私のファンとしての信念を、気持ちを、匿名でこういう風にわざわざ私に当たってくるあんたなんかに分かられてたまるか。

 

大切にされたいと思う気持ちって、イタいのかな。

私は大切に想ってたんだけどな、なにわ男子のデビューコンのことを。彼らの歴史の始まりを。

 

 

 

8月末、私にとって最初で最後の(今のところ)なにわ男子のデビューコンに行ってきました。人生初の、メインステージ最前列。とんでもねぇ運を持ってる私の友だち…強すぎる…。まさかまさかでした。最前列なんて入れるもんだなんて思ってなかった。

 

プラチナのジェットから登場した彼らは、確かに煌びやかな衣装を見にまとい、眩しすぎる照明に照らされ、ほとんどが見事な口パクカラオケで、ニコニコしていました。

ロッコに乗って目の前のステージまで移動してきたみっちーと恭平くんと陸にファンサをもらいました。あんな近い距離で、あんな軽やかに笑顔で見つめられ、私たちにピースをくれ、手を振ってくれ、シャンハイ!してくれ、膝から崩れ落ち、爆笑し、言葉にならない「かっこいい」を友だちと抱き合いながら共有しました。

 

大吾は何度も前を通るし、丈くんもりゅちぇも来てくれたのに、私の推しの大橋くんは、見事に1回も前を通りませんでした。本当に、きれいに、見事に、1回たりとも。大橋くんだけ、来なかった。下手側避けてる?ぐらいに。下手側のステージ見えてる?ばりに。私、なんか変なオーラ放ってる?ばりに。バッグに入れてた大橋くんの公式うちわは使い道なし、去年目の前で見て特大ファンサくれた思い出の「和」うちわも使いどころがなかった。

 

あの「ぴーーーーーーーす✌️」に心が刺されたままだった私は、参戦前に「みっち~」と「きょへ」の名前うちわを作っていました。和也うちわより金も時間もかけたみちきょへうちわ。しっかり報われました。ありがとうみちきょへ。ありがとう王子様。私の大橋くんへの気持ち、どうやら本人に伝わっていたのかもしれない。すごいね。和也、私の心のうちを透かして見てるの?すっごーい、うちら繋がってんじゃん。運命だね。ソウルメイト?てへ。

 

 

距離の近さゆえみちきょへの素晴らしいファンサに全てを持っていかれ、初心LOVEもダイヤモンドスマイルもラキボも、デビューコンで見るそれらはどんなに感動するんだろうとワクワクしていたけど、実際見てみると想像通り…というか、想像を上回ることはなかった。デビューできて良かったねって感慨深くなるかと思ったけど、わりとそうでもなかった。さすがに大好きなダイスマ見たときはちょっとウルッときたけど。

泣かなかった自分に気付いて、ちょっと泣いた。

 

私の気持ち、こんなはずじゃなかった。

 

デビューコン、7人の姿を見たかったなあ。どれだけ歌が酷くても、生の声を聞きたかったなあ。(ってかボイトレ行けよ。)(コロナなっちゃった長尾のことは責めてないよ。)デビューコン、迫力ある歌声と迫力あるダンスと迫力ある演出に圧倒されたかった。感動的な挨拶に感慨深くなりたかった。ほとんど口パクだし、振りは間違えるし、歌割りや歌詞を間違えてヘラヘラするし、長尾パートは歌ったり歌わなかったりだったし、曲尺は公演やるごとに短くなるし、曲カットもされたし、内容のないうっす~い挨拶で軽~く終わるし…。あれ?これ、デビューコンだよな?なんか客席のペンライトのことをチェリーやらピッコロやら悟空みたいだって言われて終わったけど?あれ?ん?それだけ???私、なんか、もっと「デビューして最初のコンサート」について喋ってくれるのかと思ったけど、それって欲張りだった?サラッと終了???ピッコロ?バカにされてる?なめてる?笑い取った気でいる?

 

 

 

 

長尾が復帰して、エゴサしたんか?と思うぐらいオタクが欲しかった言葉をきれいに並べたとても素晴らしいブログをあげ、さぞかし長尾担は喜んだことでしょう。気が晴れたことでしょう。私は、いまだにどこか心につっかかりがあるままです。

 

見えない敵と戦ってオタクをあえて(?)敵に回す大吾、ドラマのキスシーンを自らネタにして擦ってる大橋、長尾がいなかった現場にいたオタクのことを気遣わない言葉選び、わちゃわちゃじゃなくてイチャイチャをパフォーマンスにするメンバー、仲良しアピールとわちゃわちゃとヘラヘラとイチャイチャを混同するメンバー、ほとんど地方のご飯の話しかしないアフタートーク、それぞれの日刊ブログの内容の無さ、ツアーの途中から何故か客席に放たれる銀テープ、案内メール来た人のみ申し込みのはずが誰でも申し込み可能なシステムになっちゃってる横アリ追加受付。

思いやりのなさ、気遣いのできなさ、煽ってんの?と思うような対応や言動や言葉の端々に(運営側も含む)、冷めてるというより呆れてる。デビューしたという自覚と責任と誇りと振る舞いが、私には全然感じ取れない。

 

 

 

大切にされたいという気持ちが端から見て「イタい」と思われてもいい。彼らがジュニアのときから夢見たデビューが叶った今、私のことじゃなくても「ファン」のことをもっと丁寧に想ってほしい。オタクのワガママです。“私”のことはイタくても、自分らを応援するファンのことは大切にしてください。私より。

 

 

小2の私はお菓子とごめんねで許したけど、大人になった私はもうそんな甘いモノと甘い言葉には騙されないから、デビュー組としてジュニアと一線を引くようなパフォーマンスや対応で魅せてくれ。

 

 

 

 

そんな気持ちで9月突入、私は月末に控えるAぇコンのために精一杯健康でいられるよう努める所存です。

 

 

 

 

P.S.ちゅきちゅきハリケーンの恭平パート「ちゅきぴちゅきぴ」は全力で一緒にハモりました✌︎あそこがいちばん好き。恭平くんかっこいいです好きです。あ、道枝くんもだよ。(ついで感)